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こまんさん

 むかし五島地方のこまんという若い娘さんが、人買いに買われて船で運(はこ)ばれていました。途中(とちゅう)で逃(に)げ出し、海に飛び込んで一生懸命(いっしょうけんめい)泳(およ)いだそうですが、寒さと疲(つか)れから、とうとうおぼれて死んでしまったそうです。そのなきがらが流れ着いたのが、浦(うら)から海老瀬(えびせ)あたりの海岸だったそうです。
 村の人たちは大変かわいそうだと思いその海岸の近くに、こまんさんが成仏(じょうぶつ)するよう、ほこらを作って、通りすがりにお参りをしたそうです。



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