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遠能神(とおのす)さん

 それ以来、長濱の人はこの行者をおいなりさんとして祭り「遠能神さん」とよび、大事にして毎月1日と15日には、部落のお年寄りを中心に集まり、おまつりをしています。
 毎年、初午(はつうま)さんには(2月のはじめの午(うま)の日)おたいや(前夜祭)からはじまり1年間の無事(ぶじ)を感謝し、今年の無病息災(むびょうそくさい)を願っておいのりをしています。
 今でも「伝染病(でんせんびょう)」、「大漁(たいりょう)」、「商売繁盛(しょうばいはんじょう)」、「入学祈願(きがん)」の願い事をかなえてくれるという言い伝えがあり、部落外の人々もお参りをする人があとをたたないそうです。
 長濱は昔から火事が少ないのもこの「遠能神さん」が部落を守ってくれているという話です。
(おはなし 寺濱シゲイ、中尾スエ、松下コミ、山本スエ、山本ミヨコ)



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