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おみつぎつね

  部落の子どもたちも、毎年集まっては竹崎の島へわたり、みかんの木に自分たちの名前をつけて木をかわいがりました。
 「おみつぎつね」はこの光景を見(み)て、もうみかんの木を守らなくてもいいと安心したのか、いつのまにか姿(すがた)が見えなくなりました。
 やがて月日がたち、その後のたよりで、きりょうよしの「おみつぎつね」は、向かいの深堀村に住むおぎつねのもとへお嫁(よめ)にいったとのことでした。島に実っていたみかんは「たちばなみかん」とか「おみつみかん」とかいう名でよばれ、今でも尾ノ上南側バス停一帯を竹崎といい、その地名(ちめい)が残っています。
(おはなし 犬塚 エツ、川下ユキエ、桑原マサエ、瀬戸シゲノ、馬郡 サト、村下マツエ)



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