栗辰(くりたつ)のキツネ・
丹馬(たんま)のタヌキ
またタヌキも、いたずらをして部落の人を困(こま)らせました。
丹波部落の上の山には、数匹のタヌキが住んでいました。タヌキは、時々出てきて畑のものをとっていくので、みんなカンカンにおこっていました。
ある日、おじいさんとおばあさんがせっせと耕(たがや)した野菜やイモ畑が、すっかり荒(あ)らされてしまいました。
おじいさんが、「もうがまんできん。つかまえてタヌキ汁にして食べてやる。」と言って、おばあさんと2人で畑に通じる山道にワナをかけました。