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こもりじぞう

  それから早速(さっそく)おばあさんは、
石屋さんに頼(たの)んで、
かわいいお地蔵さんを作ってもらい、
一晩かかって赤いむねかけをぬい、
小高い山の上にほこらを立てて、
お地蔵さんをまつりました。
 今でもこのお地蔵さんは、馬手ヶ浦にまつられています。
 そして毎月24日には、部落のおばあさんたちがそれぞれの家の旬(しゅん)(季節のやさい、くだもの、魚などたくさんとれて味が一番おいしい時期)の煮物(にもの)を持ち寄り、よもやま話をしながら、お地蔵さんを供養(くよう)(仏や死んだ人に物をそなえてなぐさめまつること)しているそうです。
 また、このお地蔵さんは、「イボ取り地蔵」ともいわれ、その年に取れた「あずき」をイボの数だけまつり、願(がん)をかけるとイボがとれるという言い伝えもあります。
(おはなし 梅原ハツイ、桑田美智子、森 米子)



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