つぎへもどる



ふろんこうの井戸

 ある時、わんぱくこぞうたちは竹の棒(ぼう)をもって、ちゃんばらごっこをしていましたが、その男の子が井戸のそばの石垣にかくれていると、石垣の穴から1匹の小さな白ヘビが、ニョロニョロとはい出てきました。
 その子はこわさ半分、おもしろさ半分で、持っていた竹でヘビをつっついたりしていたずらをし、友達を集めてさんざんみんなでいじめました。
 小さい白ヘビも、いたずらざかりの子どもたちにかかってはかないません。やがて、グッタリとなってしまいました。
 子どもたちは、そのヘビのようすを見(み)て、何だかかわいそうになり、またその姿(すがた)を見てこわくもなりました。
 子どもたちは夕方になって、周囲(しゅうい)も暗(くら)くなり始めたのをよいことに、にげるように家に帰りました。



里トップページへ